聳える

我路よりも更に奥、かつての炭鉱跡が保存されている。

本当に山奥で、"人里離れた"という言葉がしっくりくる。
民家も何もなく、道路は急に舗装状態が悪くなり、くねくねと蛇行を繰り返す。
遺構らしき橋や鉄道の路盤跡はそれとなしに分かるものの、不安になってくる。

だが、その不安の向こうには素晴らしい景色が待っている。
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2本の竪坑櫓が、急に姿を現すのだから。

敷地内には、往時の風景を写した看板がある。
今の姿からは想像も付かないほど、巨大な施設がここにはあったことを伝えている。

澄んだ青空に映える朱の櫓。
ここで使うなら…このレンズでしょ。
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道内最大と言われる原炭ポケットも残っている。
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訪れる人も殆どおらず。
じっくり旧産炭地と向き合うことのできる場所。

…しかし、Distagonの出す色は変態だわ(笑

撮影日:2011/5/15(美唄市東美唄町一ノ沢/炭鉱メモリアル森林公園)
使用フィルム:Kodak Professional / EKTACHROME E100GX/36EX
(今回のフィルムはnanamiさんからご提供いただいたものです。感謝!)

#1:Planar T* 50/1.7 MMJ
#2~4:Distagon T* 25/2.8 AEWG
Commented by nanami at 2011-06-30 20:30 x
あおーーーー!@@;
うおー、青いですね。びっくりしました。ここまで青いとは。
しかもオレンジ色との対比めっちゃいいじゃないですか。
3枚目もいいです。
どれもひっそり佇んでいる風情が「かつて」に思いを馳せさせてくれますね。
Commented by Rufard at 2011-07-01 10:39
>nanami さん
本当にラスト5枚、このレンズを使ったものの青さといったら。
コレを見ると、ariariさんが変態レンズだと言っていたのが分かりますw
青さを楽しめたのもnanamiさんからのご提供あってこそです。ありがとうございます。

往時の姿を捉えた写真が掲載された看板、凄いです。
本当に巨大な施設があったのかと目を疑うくらい。
ここに残っているのは「かつて」のほんの片鱗に過ぎないことを実感します。
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by Rufard | 2011-06-30 09:16 | 美唄 | Comments(2)